今や絶大な人気を誇るようになった都立中高一貫の中学校。小石川や武蔵を筆頭に偏差値や問題のレベルも私立に引けをとらないほどになり、大学の合格者の実績も東大に4,5人毎年送り出すなど、非常に著しい伸びを見せている。全体的に不景気でただでさえ、公立高校に注目が集まるのでこれらの学校の人気はここ数年は上り調子だろう。しかしこのような都立中高一貫の学校には人気であるにもかかわらず、入学自体者が多いという特徴がある。このようなデータを見ると受験者からすると少し不安になるものだが心配はいらない。
実は近年中高一貫中学のレベルが私立最上位や国立中学に近いところまで来ているため、それらの学校を受ける生徒の併願校になっているのだ。合わせて7国立などに合格する生徒も少なくないため、このようなデータが出てしまっている。また逆のパターンも多く見受けられる。つまり私立最上位を合格しているにもかかわらず、そちらを辞退して公立中学に来るというケースだ。やはり中学高校と私立に通わせるのと、無償化になった高校とでは金銭的には雲泥の差がある。更に東大などの国公立にも合格実績がでてるとあれば公立がより一層魅力的に映るのだろう。
このように実は入学自体者の増加は人気の上昇によるものであるのだ。