都立武蔵中 傾向分析【適性Ⅲ】|都立中学-com

都立武蔵中 傾向分析【適性3】

・算数、理科から複合問題が出される
・単純な計算で得点になるような問題は出題されていない
・順列や組み合わせ
・図から答えを導き出す問題(道順)
・会場内を指定された条件で回る(組み合わせ)
・てこの原理
・「ただ答えを書く」のではなく、解答までの道筋を説明させる問題がほとんど
・知識+論理的な説明をする力

都立武蔵中の適性検査Ⅲは、算数と理科の分野からの複合問題です。通常都立中入試の問題は私立入試のような高度な知識を必要としないものですが、都立武蔵に関しては特に「私立入試の知識があった方が問題が解きやすくなる」典型だと言えます。
例えば、会場内を指定された条件で回る問題が出題されていますが、こちらは「組み合わせ」の考え方を勉強していれば解きやすくなりますし、「てこの原理」を分かっていれば解ける問題(分かっていなければ、その場で原理そのものの理解から始める必要がある)も過去にありました。
よって、都立武蔵中を受験するにあたっては私立中入試の勉強も行っておいた方が間違いなく有利になります。

かといって私立中の勉強をすればそれでいい、ということではなく、あくまで前提知識としてです。他の都立中入試と同様、「ただ答えを書く」のではなく、解答までの道筋を説明させる問題がほとんどですので、知識+論理的な説明をする力が必要です。
特にこの「論理的な説明」が厄介なもので、自分で問題を理解して正しく解答を書いたつもりだとしても、採点をする側に読めてもらえる文章になっていないことが多々あります。作文は得意という子でも、問題の要旨を外した書き方をしてしまったために点数が取れないと言う事があります。結局のところしっかりした説明ができる記述能力がなければ点数がとれないことに加えて、作文能力とは別に「理系の説明のための文章力」をしっかりつけていく必要があるということです。
この説明力を鍛えていくには、とにかく「解答を書きそれを採点してもらう、ということを繰り返す」しかありません。なかなかこれ専用のテキストを見つけて自分でやる、というのは難しいですし、まずテキストが見つかりません。これに関しては過去問の添削を行ってくれる塾や通信サービスに頼るのが一番確実で手間もかからないように思います。その際、「どれくらい細かく添削してくれるのか」「どのくらいの量をどのくらいの頻度で」などのポイントを重視した塾選びをお勧めします。

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