都立中高一貫校とは何か  全国に続々設置されている公立中高一貫校が東京で大人気!|都立中学-com

1.法改正で公立でも中高一貫校の設置が可能に
「中高一貫校」とは、中学校と高等学校が一体となった学校のことです。原則的に、中学校の生徒は全員が同じ併設の高等学校に進学することとなります。従来、中高一貫校は国立や私立にしか見られない教育制度でした。しかし、1998年の学校教育法改正により、公立でも中高一貫校の設置が可能になりました。公立中高一貫校の設置は全国で続々続き、今では100校を超えています。

2.公立中高一貫校には3つの種類がある
公立中高一貫校には、大きく分けて三つの種類に分類できます。

1.中等教育学校…高校募集のない完全中高一貫校
2.併設型…高校募集のある中高一貫校
3.連携型…通常の公立中学校と公立高校が連携して教育をおこなう
3番の「連携型」については、特殊であり、中高一貫校とは言いがたいため、通常は1番と2番を指して「公立中高一貫校」と呼びます。1番と2番の違いは、高校募集があるかないかです。高校募集のある併設型と、高校募集のない中等教育学校では、それぞれにメリット・デメリットがありますが、このページでは割愛します。

3.東京でも公立中高一貫校が続々開校
全国の流れに乗って、東京でも公立中高一貫校が続々と開校しています。東京では公立高校のことを「都立高校」と言いますから、東京の公立中高一貫校は「都立中高一貫校」と呼ばれています。2005年に都立白鴎高校が附属中学校を設置以来、これまでに6校が開校。来年には新たに4校が開校して、全部で10校になる予定です。また、都立ではありませんが、千代田区が独自の区立中高一貫校を設置しています。ですから、これを含めると、都内の公立中高一貫校は全部で11校になる予定です。

4.「都立復権」を合言葉に改革が進む都立高校
「悪しき平等主義」によって学校群制度が定められ、都立高校は長い間大きな凋落を余儀なくされていましたが、学区制が廃止され、都立高校が競い合って時代に合った学校改革を進めていった結果、昨今の高校受験界は「都立高校ブーム」と言っていいほどの空前の都立人気となっています。進学校の大学合格実績は年々高まっており、いわゆる「教育困難校」と言われた学校も、中退率が激減しています。皆さんも、日比谷高校などの都立進学校の大学合格実績が急激に伸びているのを耳にした方は多いと思います。こうした一連の都立高校改革の目玉の一つが、都立中高一貫校の設置です。「都立復権」を目指して、都立の改革は今なお続いています。

これに乗って、東京でも公立中高一貫校が続々と開校しています。東京では公立高校のことを「都立高校」と言いますから、都立難関校狙いなら個別指導を選ぶべきではありません。個別指導塾は基本的に学力不振者に向けの塾です。巷にあふれている個別指導塾のほとんどは、都立の自校作成校に対応できるようなノウハウを持っていません。よほど特別な理由がない限りは、実績のある集団塾を選ぶべきでしょう。

都立復権の象徴的存在である、都立中高一貫校についての概要を紹介します。
何故都立中学受験をするの?
中学受験には高校受験が無いことが一番のメリットだと言えます。大学受験する時でも中高一貫校の授業の進みは普通の公立と比べ最短でも1年、優秀な学校では2年早いので、かなり有利な条件下で受験勉強をスタートできます。また年間50万円をゆうに超える私立の学費を考えれば、ほとんど無償に近い公立の学費は、この不況下で保護者に極めて魅力的です。

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